2012年05月09日

楽しさへの反感

わたるです。

春公演「安らかなる選択」が近付いて来ている。
僕らは2009年に初のライブハウスでのワンマンを開催したが、寶船がワンマンライブを始めたのは実はかなり昔。僕がまだ小学校の時だったと思う。
きっかけは友達に自分のやっている阿波踊りを知ってもらって仲間を増やしたいという「公開稽古」が最初だった。
とはいえ、稽古をただ見せても面白くないだろう、ちゃんと衣装を着て踊ろう、と決めた。場所は小学校の体育館。まだ友達を呼ぶのがすごく恥ずかしかった。
何回かそんな公開稽古をやってから、中学生の時に「阿波芝居」というタイトルの自主公演を開催した。これも場所は体育館だったが、両親が演劇で学校公演をやっていた経験もあり、本格的な舞台を組んで行った。
立て看板を自分達で作り、町のあらゆる所に置いて人を集め、お客さんは百人を越えたと思う。

今では本格的に「ワンマン公演」と打ち出し、場所がライブハウスになった。次回からは規模を大きくし、本格的な劇場になる。

自主公演というのは、集客も資金も大変だし、膨大な時間をメンバー皆が空けなければいけない。「楽しいからやっている」とは簡単には言えないほど毎日大変。

なんでこんなことやってきたのかなぁと考えた。

僕は不安だったんだと思う。
東京で阿波踊りなんて馬鹿にされる対象だったし、自分をさらけ出せるほど成功もしていない。だからやれたんだと思う。これがもし、もっと近くに「楽しさ」があったら、とっくにやらなくなっていた。

だって、周りには山ほど楽しそうに見えたものがあったから。
友達と会うのも楽しい。騒ぐのも楽しい。恋するのも学校の放課後に雑談するのも楽しい。
寶船の「楽しさ」が近くにあったら、同じような近くにある楽しさと同じように、手に取ってブームが過ぎたら飽きたはずだ。

普通、嫌だったら辞めると考えがちだが、逆。男として問屋が卸さない。本当の面白さを掴んで評価もされてないのに逃げたくない。

寶船はそう簡単には「楽しく」なかった。楽しいまでいくには何年もかかるだろうし、不安ばっかり。毎回怒られてばっかり。議論してばっかり。近くに楽しさがなくて本当に良かった。毎回不安で本当に良かった。

僕は「楽しい」ことへの反感がいつもある。「楽しいこと」はエゴに似ている。自分を満たしたい時に「楽しさ」を求める傾向が強い。
でも、積み上げていく面白さには関係性の中で化学反応が起きたプロセスがある。お客さんやメンバーのことを考え、ベストを尽くすプロセスがある。それは満たす為のエゴよりずっといい。

自分のやりたいことは別にたくさんあったし、寶船以外の人生を選びたいとも思った。
でも、阿波踊りを通して気付いた弱みやコンプレックスは、唯一、寶船で壊すことができる。

物語の着地は、自分自身との決着である。問屋が卸すまでいくぜ。

今の気持ちを満たす為の楽しさではなく、積み上げていく面白さを「楽しさ」と呼ぼうよな。

わたる

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もうすぐ、私たちの全身全霊をかけたワンマン公演が開催されます!

今回も阿波踊りの枠を越えた、寶船のステージでしか見られないエンターテイメントをお送りします!
5/19と5/20の二日間、どちらでも結構です。
ご期待に応えられるような感動をお届けいたします。
ぜひとも足をお運びください。
よろしくお願いします。

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■公演名
創作舞踊集団 寶船
2012年 春公演「安らかなる選択」

■日時
・2012/05/19(土)夜の部
開場/開演 18:30 / 19:00

・2012/05/20(日)昼の部
開場/開演 11:30 / 12:00

■料金
2,000円(1drinkサービス付)

■会場
SARAVAH(サラヴァ)東京 
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-29-1 渋谷クロスロードビル B1

■お問い合わせ■
ご質問などありましたら、気軽にお問い合わせください。

創作舞踊集団 寶船(たからぶね)
http://takarabune.org/
Mail:info@takarabune.org

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posted by 創作舞踊集団 寶船 at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 米澤 渉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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