2012年05月24日

安らかなる選択、終了!

わたるです。

「安らかなる選択」が、無事に満員御礼で終わることが出来ました。来てくれた皆さん、応援してくれた皆さん、本当にありがとう。色々な方が素晴らしい感想をくれて、連員一同嬉しく思ってます。


終わったあと演出の陸と話したが、今回は「阿波踊り」を意図的に距離を置いた作品にしたため「こんなの阿波踊りじゃない!」という意見がもっと聞かれるかと思った。
意外にもあまりなかったけれども。

寶船のやろうとしているパフォーマンスは、踊りと芝居と歌が混ざり合っていて、笑いや感動もある総合エンターテイメントである。

なぜ阿波踊りをやってる僕らが歌や芝居までを取り入れてきたのかと言うと、実はしっかりした理由がある。
寶船はワンマンを始めた時から、意図的にこの形を作ってきた。

というのは、阿波踊りの原点は「歌舞伎」と同じで、「傾く(かぶく)」ということから始まった。

「歌舞伎」は文字通り、「歌」と「舞(踊り)」と「演技(芝居)」であって、日本のミュージカルと言っていい。
阿波踊りも、江戸時代は「にわか」という芝居や「組踊り」という派手な舞、そして「よしこの節」という当時の流行歌によって成り立っていた。幕府の弾圧や戦後に衰退した経緯がなければ、阿波踊りはもしかしたら現代でも、芝居と踊りと歌のエンターテイメントだったかもしれない。

僕らがやりたいのは、当時の人々がタイムリーに熱狂した阿波踊りと同じ感覚で、タイムリーな阿波踊りにアップデートすることである。古典をリスペクトした上で、今の僕らは「今」を作り出す。そんな挑戦なのだ。

そんなこともあってか、日本における「阿波踊り」という先入観と戦っていると言ってもいい。歴史的に見ればWikipediaにすら書いてあるが、そこまで深く追求する人はそういない。
だからこそ、本当の阿波踊りはどちらか、寶船が先陣を切って証明したいと思っている。
阿波踊りのレジェンドである名人、四宮生重郎さんがレディ・ガガやマイケル・ジャクソンで踊っているのを見て、僕はとても感動した。これこそ阿波踊りの心。
なぜ80歳ほどの名人がこんなに現代にアップデートしたパフォーマンスをしているのに、他の連は誰もやらないんだろう。古典という先入観にとらわれて、本当の歴史を遡ることもなく、「阿波踊りっぽいもの」をやっているだけ。それでは廃れてもしょうがない。

寶船の連長の米澤曜も徳島出身だが、昔見た阿波踊りはもっと本当に自由だったという。一人ひとり個性的で、その迫力は怖い程だったという。

寶船が今回、阿波踊りとあえて距離をとった理由はここにあって、「阿波踊りっぽいもの」を失くして「阿波踊りをやる」という意図があった。

「安らかなる選択」は、そんな寶船の道筋が垣間見れた作品になった。喜んでくれた皆さんがいて、本当に良かった。

これからも、皆さんの予想を裏切り、期待に応え続ける集団でありたい。

頑張ります。


わたる





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posted by 創作舞踊集団 寶船 at 04:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 米澤 渉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
公演お疲れ様でした。
今回見にいけなくて残念でした。
行った人たちの声など、ネットにも
ちょろっと出てきてますが、今回も
評判良かったようで、何よりです。

たまき連さんのブログの記事が、
結構熱いですよ。
http://awa-tamaki.sblo.jp/article/55974957.html
Posted by にわこやま at 2012年05月24日 14:10
にわこやまさん>
コメントありがとうございます!
たまき連さんのブログ、拝見いたしました。
すごくうれしいですね!

夏も少しづつ近づいてきました!
お身体に気をつけて、お元気になさってくださいね。
また公演先でお会いしましょう!
Posted by 寶船・わたる at 2012年05月24日 20:36
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